展覧会のご案内です。
三宅一樹×石田淳一 《往復書簡》
会場 ギャラリー空の間 (東京都中央区日本橋3-6-9箔屋町ビル5階)
会期 令和4年12月10日(土)〜12月17日(土)
二週間後、この二人展《往復書簡》が始まります。この展示は彫刻家三宅一樹さんとのコラボレーションの形式で構成されています。複数のテーマを軸に制作する事に留まらず、今年に入ってからスタッフの方々とも何度も会議を重ね、美術について、それに対する関わり方、人が集まる事で生まれる磁場について語り合い、思索を深め、その中から得たヒントを制作中の作品を持ち寄ったりしました。その掛け合いが展覧会のタイトルとなっています。
スタートは数年前のある会場で三宅さんとお互いの考える美術についてお話をさせて頂いた事からでした。その後、僕は三宅さんの個展に伺い、三宅さんは僕の個展にいらして下さり、それぞれの美術に関わる姿勢と作品をより深く知る事となりました。そこでいつかその関係を互いに語り合う形で発表に繋げたいという具体的な目標を掲げていました。そこに互いの関わるギャラリーが後押しをして下さり、そのサポートがこの展覧会の実現に至りました。
作家は特定の場所で特定の作業を繰り返す孤独な仕事と言えますが、今回は他者との関係によりその孤独に新たな決意と勇気、新たなイマジネーションを得ることが出来る事を僕は今回の展覧会に臨んで体感出来ました。こだわる事、真剣に悩む事、素直に楽しむ事、それは制作や人に対して正直にそして柔軟に向き合う事だと思うのです。
しかし『真剣に向き合う』事、それはとてもエネルギーを要する事でしたが、こんなに力一杯に臨めたのには、関わりの中に《尊敬と信頼という支え》があったからだと思います。彫刻家と画家の掛け合いを応援し、真剣勝負を見守り、何より一緒に楽しんで下さったギャラリー空の間さん、ギャラリーこちゅうきょさん、一番星画廊さん、何より僕に本気で体当たりをして下さり、本気で体当たりをさせて下さった三宅一樹さんに深謝を申し上げますと共にこの一年間の掛け合い、《往復書簡》を御高覧賜りますよう、皆様のご来場を心よりお待ち致しております。
御来場下さった方には心にお土産をお持ち帰り頂けると確信しております。宜しくお願いを申し上げます。
石田淳一